あの監督が、あの作品を、まさかのリメイクで「笑えて泣ける」感動作に超進化!
「キャメラを止めるな!」/映画 *画像をクリックで公式サイトへ飛びます。 |
(c)2021 – GETAWAY FILMS – LA CLASSE AMERICAINE – SK GLOBAL ENTERTAINMENT – FRANCE 2 CINÉMA – GAGA CORPORATION
2017 年、池袋シネマ・ロサでの初公開から口コミで話題を呼び、拡大公開を経て観客動員数 220 万人、興行収入 31 億円という社会現象と呼べるヒットを巻き起こした映画『カメラを止めるな!』。
そのフランス・リメイク版がついに 2022 年 7 月 15 日(金)全国公開!!
脚本・監督は『アーティスト』でアカデミー賞作品賞をはじめ全 5 冠に輝いたミシェル・アザナヴィシウス。
主人公の映画監督役を『真夜中のピアニスト』『タイピスト!』のフランスの大人気俳優ロマン・デュリス、その妻役を『アーティスト』『ある過去の行方』のベレニス・ベジョが、オリジナル版でプロデューサー役を演じた竹原芳子もまたまた強引なプロデューサー役で出演。
日本で大ヒットした映画のリメイクをカメラ 1 台で 30 分ワンカット撮影し、B 級映画専門チャンネルで生中継するという無茶ぶりをされた監督(ロマン・デュリス)。
監督志望だがパッとしない父親をバカにしてる彼の娘に、役に入ると現実と虚構の区別がつかなくなるクセで問題を起こして女優をやめた妻(ベレニス・ベジョ)が代役として加わり、日本人プロデューサー(竹原芳子)とは全く話が噛み合わないまま撮影現場は大混乱に陥っていく。
映画を愛する者たちの「何があってもカメラを止ない!」の意気込みだけでラストシーンまで完走できるのか……?
冒頭 30 分のゾンビ映画はフランス人向けのためか、言葉が多くてややかったるいですが……。そこはさすがのミシェル・アザナビシウス。
原作にない設定、ストーリー、フランス人らしいシニカルな笑い、そして映画を創ることへの情熱。しっかりと超一級のエンターテイメントに仕上げてくれています。
まぁ、キャストが違うと言われればそれまでですが。に、しても
ラストシーンの上手さ。
「これはずるい!」思わずと突っ込みを入れつつも……泣けます。
もちろん原作とは予算規模、キャスト・スタッフも桁違いだし、原作にないひねりというかオリジナリティが随所に散りばめられていますが、その散りばめ方がニクイのです。
原作の持つ超低予算かつアマチュアとプロの境目のような拙さ(そこが原作の良さであり爆発的ヒットの要因でもあります)にフィットさせるかのように微~妙な線を敢えて狙ったベタなところが憎たらしいのです(笑)。
冒頭 30 分の意図的な「醜い映画」?に一捻りも二捻りも加えられた仕掛けと笑い、2 部で描かれた家族のすれ違い、そして 3 部で大団円を迎える映画に対する愛と家族の再生。
原作『カメラを止めるな!』に衝撃を受けた方も、原作を全くご覧になっていない方も、新たな陰鬱で閉塞感の強い今だからこそ、「泣けて笑えて」スッキリできること請け合いの本作を是非!
公開日:2022 年 7 月 15 日(金) 全国公開
監督・脚本:ミシェルアナザヴィシウス
出演:ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ、グレゴリー・ガドゥボワ、フィネガン・オードフィールド、マチルダ・ルッツ、竹原芳子
音楽:アレクサンドル・デスプラ
衣装:ヴィルジニー・モンテル
提供:ギャガ ENBU ゼミナール 配給:ギャガ GAGA★
原題『COUPEZ!』/2022 年/フランス/シネスコ/5.1chデジタル/112 分/字幕翻訳:松崎広幸
公式サイト:https://gaga.ne.jp/cametome/
推薦者 Kobayashi miyako |
教育&映画・演劇プロデューサー 漫画と映画で人生を学び,現在は各地で法律を教えつつ映画・舞台制作にも関わる。 |